前日に続きまして、龍福寺さんの続き。
御本堂の裏には大滝があります。
とは言え、大滝と言うほどの水量はないのですけど。
この滝に厚い信仰のある方なのか、だいぶ時間をかけてお参りする姿も見えましたね。
足場岩があるので滝に近づくこともできそうですがすごい厳かな雰囲気もあるし聖域という感じもあるのでこの場所からは動けませんでした。
めちゃくちゃパワーを感じます。
手前には人の形をした石像があり、剣を持っているみたい。
ここに限らず、境内にはたくさんの人型石像が置いてあります。
場所によっては木々が石像をおおっているものもありました。
滝の脇には龍の石像でしょうか。
龍にしては少し異質な形をしているように見えて特別な雰囲気をさらにだしているように思いました。
金剛の滝まで境内を散策していると自然豊かな鳥の声があちこちから聞こえます。
また滝があることから湿度もしっかりとあり、潤いのある森になっています。
ちなみにこの龍福寺の森は県指定の天然記念物になっています。
歩いて行くと右手にぽっかりと空いたトンネルがありました。
これが奥の院入口なのですね。
散策する前に看板を写真に撮っておいて良かった。
階段を登ると奥が見えるのだけど、
写真ではなんてことないトンネルに見えますが、実際の肉眼の目では漆黒のトンネルでした。
普段なら軽装だし入るのをためらいますが、なぜかこの日は旦那さんがめちゃくちゃ行く気で、そしてまだ虫の少ない時期と言うのも後押ししてトンネルに入ることに。
何度もいいますが、トンネル内は写真よりも中は真っ暗で光の全く届かない真夜中のような状態です。
正面に人が立っていても分からないくらいの闇。
まさに“胎内くぐり”のようでした。
懐中電灯なんて持っていないのでスマホのライト機能で足場を照らします。
トンネルと抜けて写真を撮るとあれ、向こう側が見えません。
あれ、おかしいなぁ。
トンネルの中にはあの人型の石像が安置されてあり、トンネル内部にも子供がいけるほどの小さな空間があったりと非日常感と心が震える雰囲気を感じました。
トンネルをでると大師堂でしょうか。
これが奥の院ということなのでしょうか、そもそも大師堂で別のものなのか分かりませんがこの建物だけが厳かに建っていました。
散策経路はまだ続いています、本当に虫が少ない今の時期で良かった。
夏場は蚊が多そうだよね。
進んでいくと見つけました金剛の滝。
こちらも水量は多くはありませんでした。
龍福寺の立地は地図を見ていただくと分かるのですが、旭~銚子の屏風ヶ浦のあの高い大地が内陸に続いていく境の部分にあるんですよね。
その大地に入り込んだ水がこの龍福寺の近郊にはたくさん水が染み出して滝の多い地域性に繋がっているようで、
その背景を推測しているとこの滝のありがたさが自然崇拝と重なって素晴らしいものに見えてきます。
(ブラタモリとかの見すぎでどこにいっても地形とか見てしまうエリエットです)
金剛の滝にも龍の石像。
今の時期は蛍も見ることができるそうですよ。
確かにきれいな水があるものね。
秋は紅葉が美しいと評判らしいので次回は秋のもみじの龍福寺を見に行きたいと思います。