〔タージ・マハル廟〕1983年 インド世界遺産(文化遺産)認定
一番インドで有名なのは〔タージ・マハル廟〕です。インドを代表する建築物であり、ムガル朝、皇帝の后の墓です。
シャー・ジャハーン帝は妃を亡くし悲しみにくれていました。1632年、デリーのフマユーン廟を範としたタージ・マハルの建設を命じます。しかし、このタージ・マハル廟の作者が誰であるかは記録に残っていません。ペルシア人、インド人、ヨーロッパ人と沢山の説があるなかで有力となっているのは、デリー城の設計にも参加したウスタド・アフマド・ラホーリーです。だが、彼だけを褒めるわけでなく、建て主であるシャー・ジャハーン帝が職人達を呼び集めかなりの主導権を握っていたわけですから、デザインなどとても重要な役割を果たしていたことに違いありません。
大理石でつくられたタージ・マハル廟には大理石至る所に細かい彫刻が施されています。四分庭園、イーワーン、ドーム屋根、壁面の象嵌細工の技法はペルシア建築の影響を受けているとされています。インドらしい技法もあるのが特徴で、中央ドームの四方に重たげな屋根を細い柱が支える「チャトリ (小塔)」はイスラム建築の要素です。
一度は行ってみたいものです!シンメトリーにもなっているようですね。真っ白な建築物なので美しい…。しかし酸性雨や大気汚染の影響で真っ白な大理石も黒ずんでいっているようです。酸性雨について以前リポートを書いたことがありましてその時にも世界遺産、国宝級の建築物の劣化が環境のせいで深刻になっていることを調べました。酸性雨については後ほどブログに書かせてもらうことにします。素晴らしい建築物を守るため、私たちはやはり環境問題についてもっとよく考え一人ひとりが行動を起こしていく必要があります。