今日は少し昔のお話。約一年ぐらい前?それぐらい昔の話をしようと思って。
今でも引っかかってしまう人がいるようですが、
「オレオレ詐欺」についてです。
何故話すかって?
えぇ!!もちろんひっかかりそうになったからですよ!!
それは平日のこと。学校が休みだったのか、昼間におうちにいたのです。
時間は三時半ごろ。電話が鳴り、
「ハイ、○○です。」 ←安全を考慮して電話を受けて名字を名乗らないことは良いでしょう。
「あの、こちら×××安全事務局××担当の○○ですが、」
難しい名前の人だなぁー、と。
「はぁ、」
ぶっちゃけそんなの知らないし親がいないと言って電話を切るつもりだったのですが、
「お宅の旦那さんが事故に合われたんですよ、」
なぬっ?!
昔は事故をよく起こす男だったよなぁー…父は。 なーんて考えてしまい、オイオイオイ!! もう頭が真っ白ですよ。思考回路が途切れたっていうのでしょうか。
「それでですね、電話番号を聞きましてかけさせてもらっているんですが、」
とても声はしっかりしていて、責任感のあるヤツだな、と思っていたんです。
とても冷静で、まるでこっちの動揺を安心させるかのような。
「状況を説明しますと、旦那さんの車が前方に走っていた車にぶつかる感じで相手の車の後ろの部分がへっこんでしまっている状態なんですね」
まさかあの父が事故を起こしたとしてもぶつかるようなヘマはしないだろうとは思っていました。ですけど、今、現に電話を受けそう言われれぱそうなのか、としか思えなくて。
「話を聞きますと、旦那さんの前方不注意ということなんですけども、事故に合われた双方の話し合いで示談という形にしたいとのことなんですよー」
状況は大体は分かり、動揺も半分落ち着いてきました。
「ですが、前の車に乗ってた人が妊婦でして、ちょっと危ない状況なんですね」
そうと聞いて動揺は事故と聞いたあの時の様です。
逮捕とかされないよね? とか様々な心配が頭をかけめぐり…
「それで、すぐに××銀行の×××××××に30万振り込んでもらいたいんですよー。旦那さんのほうにはちゃんと言ってありますので」
んなこと言われても!!
そんな金、ワタシもってませんからぁぁぁぁぁ!!
その後なにやら電話の向こうではいろいろなことを言っていて、最終的にお願いします、みたいな。
「いや…、…あの、ワタシ娘なので、ワタシに言われても困るんですが…」
その言葉の後、長く長い沈黙がおとずれました。
返事がないのです。
どうしたんだろ? なんか変じゃない?
やっとこの時、なにかが変だと気付き始めていたのです…(遅っ…)
「わかりました」
ずっと後になってそんなような言葉が聞こえ、また数秒後にはブチッと。
えぇ、その通り。電話は切れたのでございます。
電話が切れてもその不思議な電話は事実かもしれないという可能性はあるじゃないですか。だからすぐに父の携帯電話にコールを鳴らしました。
父は笑って会社だよ、と。
一部始終を話すといたずらだ、と。
父の冷静な言葉にやっと興奮というか動揺を抑えることができたのでした。
その日の夕方五時半ごろ、地方のニュースを見ていました。
すると!!
オレオレ詐欺の特集が!!
あの当時、オレオレ詐欺というものは、息子を偽って高齢者にお金を振り込ませるという手口だったです。
ですが、そのオレオレ詐欺の特集では悪質な電話詐欺についても語られていました。そして、ずっと見ていると、
まさに、今日の出来事と同じやり方、同じ事故を装う電話詐欺が紹介されていたのですよ!!
もう少し早くニュースになっていれば………。
そしてその話は夕食での話のおかずとなったのでした。
それでもワタシが電話を受けていて本当に良かった…。うちの祖母が電話を取っていたらどうなっていたのでしょうか…。
世の中コワイですね。
会社の被害もあの当時あったらしいです。親会社が金を貸してくれと言ってきたから金を振り込んだ、とか。
今はあまりこういった話題にはなりませんが、そんな電話詐欺が流行ったということを忘れてしまったらまた同じことを繰り返すことになりますよね。
ちゃんと事件事件に教訓がひそんでいますから、事件の損害をこれからの利益にしていけるようにしたいものです。