フォッサマグナミュージアムのお隣りの敷地は長者ヶ原遺跡公園になっています。
ミュージアムとの共通券を買えばお安く考古館に入ることができますが、遺跡自体は公園となっているので誰でも散策することができますよ。
ということでせっかく糸魚川まで来たんだし、と遺跡の方まで散策。
ここは国史跡に指定されている遺跡で場所によって縄文時代前期であったり後期の集落跡があったりしているようです。
今から5000年~3500年前の長い間、この場所にはたくさんの人が住み、生活をしていたんですね。
ここで復元されている竪穴住居は比較的大きく感じました。
今の核家族のような人数構成ではなく、結構な人数でも暮らしていける感じ。
いろいろと縄文時代の遺跡というのはありますが、
ここの良いポイントは広い土地にちょこちょこと復元されている点です。
雰囲気とか電線とかないからタイムスリップ感ある。
この遺跡が長い間人が住んでいたのもここが制作・流通の拠点集落であったから!!
ここでは主に石斧(せきふ)という木を切ったりする石の斧の製作や、石製の首・耳飾りを作っていたようです。
もちろんこの地がヒスイの産地であることから、ヒスイの加工をしてペンダント(大珠)にもしていたみたいです。
ヒスイのペンダントはこの遺跡の他にも中部関東あたりの縄文遺跡で各地出土されているようですが、それらはすべて糸魚川のヒスイでここで加工されたものだと推測されています。
各地の集落のトップが身に着けていたヒスイのペンダント…昔からこのヒスイという石は他の石とは違うことが分かっていたんですね。
ちなみにこの遺跡、広さは東京ドーム約3個分、13.6ヘクタールもあるらしいの。
この整備された場所は1ヘクタール以上はあるけど(100m×100m)、全体の1/10でしかない。
石斧の他にも首飾りとかヒスイのペンダントまで作っていたんだから結構リッチな集落だったからこそこんなに大きい遺跡なんでしょうね。
この場所からはもちろん縄文時も発掘されていて、それらは考古館で見ることができます。(↑考古館)
割れているものが多いのは仕方ないですが、それでも形に戻す復元する根気ですよね。
いや~素晴らしいよ、一つ戻すだけの苦労を知りながらも軽く見ちゃっているエリエットのギャップよ。(なんかすみません)
糸魚川は深い土地だ。