鴨川市にある誕生寺に行ってきました。
この寺の存在は前から知っていたものの、南房総地区は見たいところもあるわりに滞在時間も短く、いつか行こうと思っていたポイント。
誕生寺という寺は各地に多く存在するようですが、こちらの誕生寺は
日蓮聖人の生まれた地です。
1222年、鴨川市小湊に生まれ、1282年死去。
1276年に誕生寺建立とあります。
日蓮宗についてはエリエットは宗派が違うのでよく分かりませんが、
エリエットの出身県である新潟県とは日蓮聖人は関わりがあるのだ。
そぅ、社会で習った佐渡への島流し。
仁王門。立派です。
石灯篭がずら~と並び、比較的新しそうな石灯篭だけども。
途中、デジカメの電池がなくなってしまって(勝浦海中公園で撮り過ぎ)、祖師堂はスマホです。申し訳ない。
誕生寺を調べていると現代文で夏目漱石の“こころ”という小説になんと話題になっているらしい。
ぁれ、エリエット現代文で習ったけれど覚えていないぞ。
教科書はいいとこのみ掲載しているから知らないだけなのか。
「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」は“こころ”の中でも肝の重要なシーン。
先生とKは誕生寺でお坊さんから日蓮の話を聞き、熱心に聞いていたKに対し先生は興味もなさそうな態度をとり「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」と言われてしまう。
その後下宿先のお嬢さんをとられたくない一心で先生はKに対しここぞという時に「精神的に向上心のないものは、ばかだ」と言い放ちKをおいつめ、お嬢さんとの結婚をKの知らない水面下ですすめる。
それを先生はK本人に言えず、結婚がKに知れたあとも謝ることもできなかった。
そしてKは自殺をしてしまう。
こころのあらすじを読み返すだけでだいぶ“こころ”がグッとくる話です。
高校生でこころを学ぶことは大事なのだけど、難しい話だと思います。
そんな夏目漱石も描いた誕生寺、鴨川を観光する際にはちょっとのぞいてみるのもよいかもしれません。